自動ログイン
RAS ユーザーポータルの自動ログインでは、ユーザーに自動ログインオプションが提供されます。この機能により、ユーザーの介入を必要とせずに、ユーザー資格情報が入力されるようになるため、ポータルを頻繁に使用する場合の煩雑さが軽減されます。自動ログインが有効にされている場合、ユーザーがユーザーポータルを開くと直ちに自動ログインが作動します。管理者が利用を許可したリソースのリストを確認し、それに応じてリソースを起動できます。このエクスペリエンスは、Web Client 設定から構成することも、RAS ポリシーから集中管理することもできます。ユーザーが、Parallels ユーザーポータルへのログインを求められる回数が減少することで、ユーザーのログインを高速化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるように設定されています。
この機能を使用するには、次の要件を満たしている必要があります。
- ユーザーポータルおよび Web Client をホストする Secure Gateway には、有効かつ(エンドポイントデバイスから)信頼できる証明書が必要です。
- 指定されたドメイン(サブドメインを含む)に保存済みの有効な認証情報のセットは 1 つのみです。共有デバイスを使用している場合、複数のユーザーアカウントが同じ Parallels RAS 環境にアクセスしているため、自動ログインは適用されません。
- シークレットモードを使用していないこと - シークレットモードを使用していると、使用可能な認証情報が 1 つしかない場合でもログインがポップアップ表示されます。このため、ユーザーの操作なしに自動ログインすることはできません。
- 自動ログインは、最新の Chromium ベースのブラウザー(Google Chrome やMicrosoft Edge など)でサポートされています。
構成
次の設定により、自動ログイン機能を制御します。
- ユーザーがユーザーポータルに初めてログインする場合、パスワードの保存を求められたときに [保存] をクリックする必要がありますこの場合、[パスワードを保存するよう提示] および [自動ログイン] オプションをブラウザーで有効にする必要があります(これらは Chromium ベースのブラウザーにおけるデフォルト設定です)。
- 資格情報が頻繁に要求されることのないよう、ユーザーによる確認が必要になります。これにより、自動ログインオプションが有効になります。
- RAS 管理者は、RAS ポリシーを使用して、自動ログインを強制的に適用(有効/無効)することもできます。これは、[ポリシー] > [セッション] > [接続] > [プライマリ接続] > [自動ログイン] から実行できます。
- セキュリティ上の理由により、[自動ログイン] オプションで 60 日の有効期限が有効化されています。
自動ログインの使用
自動ログインの動作について以下に説明します。
- ユーザーはブラウザーでユーザーポータルのウェブページを開き、ログインします。「ダイレクトアプリアクセスもサポートされています」を参照してください。
- ユーザーポータルは、最初のログイン時に、ユーザーに対して自動ログインを有効にするように促します。
- ユーザーがユーザーポータルを開いたとき(またはアプリのダイレクトリンクを使用したとき)は、資格情報を入力するプロンプトは表示されません。
ユーザーポータルの自動ログイン設定を表示するには、右上のユーザーアイコンをクリックしてから、[設定] をクリックします。[自動ログイン] 設定を確認します。