テナントブローカーとテナントの展開
Parallels RAS のマルチテナントアーキテクチャを展開するための標準的なシナリオは、以下のようになります。
- テナントブローカーを展開します。
- 従来の RAS ファームをテナントとして運用できるように展開します。
- テナントブローカーとテナントのネットワーク接続を設定して、以下の接続を可能にします。
- 共有の RAS Secure Gateway とテナントの RAS Connection Broker の接続。
- 共有の RAS Secure Gateway とリソースホストの接続。
- テナントの RAS Connection Broker からテナントブローカーの RAS Connection Broker への接続。
ポート番号については、「通信ポート」を参照してください。
- テナントブローカーのコンソールで、テナントオブジェクトとそれに対応する招待ハッシュを作成するか、または秘密鍵を作成します(この章の後の方で詳しく説明します)。
- 招待ハッシュまたは秘密鍵を使用して、テナントをテナントブローカーに接続します。
- テナントにパブリックドメインアドレスを割り当てます。この作業は、この時点で(つまりテナントの接続後に)行うことも、後から行うこともできます。どちらにしても、この作業は必須です。そうしないと、クライアントがテナントファームに接続できません。
- インターネットから共有の RAS Secure Gateway と HALB に入ってくるテナントの着信トラフィックのルーティングをセットアップします。
- テナントの証明書を設定します。デフォルトでは、インストール時に作成される自己署名証明書が使用されます。
- クライアント接続をテストします。
以下のサブセクションで、それぞれの手順を詳しく説明します。