プロバイダー(Azure Virtual Desktop)の管理
Parallels RAS の Azure Virtual Desktop プロバイダーは、Azure リソースへアクセスするための ID やその他のプロパティの集合体です。プロパティには、テナント ID やサブスクリプション ID などがあります。通常、1 つの組織には Microsoft から 1 つのテナント ID が与えられますが、同じ組織が複数のサブスクリプション ID を所有する場合もあります。テナント ID とサブスクリプション ID の組み合わせごとに、Parallels RAS でプロバイダーを構成する必要があります。
Azure Virtual Desktop プロバイダーを管理するには、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] に移動し、[プロバイダー] タブを選択します。
新しいプロバイダーを追加するには、[タスク] > [追加] をクリックして [Azure Virtual Desktop] を選択します。このウィザードを完了する方法については、「Microsoft Azure を VDI ホストとして追加」を参照してください。既存のプロバイダーに関するプロパティの一部を表示したり変更したりするには、リスト内のプロバイダーを右クリックして [プロパティ] を選択します。
その他のプロバイダー管理タスクは、[タスク] メニューからアクセスできます。以下のような管理タスクを実行できます。
- プロバイダーのステータスの確認: [タスク] > [トラブルシューティング] > [ステータスをチェック]。
- ログの構成と管理: [タスク] > [トラブルシューティング] > [ログ]。
Active Directory ドメインサービスのタイプを選択する
Parallels RAS 18.3 は、Windows Server Active Directory ドメインサービスおよび Azure Active Directory ドメインサービスに参加する仮想マシンをサポートします。デフォルトでは、Parallels RAS は Windows Server Active Directory ドメインサービスで動作するように設定されていますが、必要に応じて変更できます。
プロバイダーの Active Directory ドメインサービスの種類を選択するには:
- 一覧からプロバイダーを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
- プロバイダーの [プロパティ] ウィンドウで [資格情報] タブを選択します。
- [Active Directory ドメインサービスのタイプ] ドロップダウンリストで、Active Directory ドメインサービスのタイプを選択します。
- Windows Server Active Directory でユーザーを作成し、仮想マシンを Windows Server Active Directory ドメインサービスに参加させる場合は、[Windows Server AD DS] を選択します(デフォルトで選択されています)。
- Windows Server Active Directory でユーザーを作成し、仮想マシンを Azure Active Directory ドメインサービスに参加させる場合は、[Azure AD DS] を選択します。
- Microsoft Entra ID でユーザーを作成し、仮想マシンを Azure Active Directory ドメインサービスに参加させる場合は、[Azure AD DS] を選択します。
ディスクストレージコストの最適化
[詳細] タブでは、Azure Virtual Desktop プロバイダーの構成を実行して、現在使用していない AVD ホストに搭載されているマネージドディスクのタイプを標準 HDD に自動変更するよう設定できます。AVD ホストを起動すると、管理ディスクは自動的に元のタイプに変更されます。この機能により、AVD ホストの維持にかかるコストを削減することができます。
ディスクストレージのコスト最適化を有効化するには:
- 一覧からプロバイダーを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
- プロバイダーの [プロパティ] ウィンドウで [詳細] タブを選択します。
- [ディスクストレージコストの最適化を有効にする] オプションを選択します。
- [ストレージコストの最適化を有効にする前のタイムアウトを設定] ドロップダウンリストで、必要なオプションを選択します。