ゲートウェイリダイレクトの構成
[リダイレクト] オプションを使用すると、既存のユーザーを同じファーム内の RAS Secure Gateway 間で移動することや、さらには、ユーザーを別のファームのゲートウェイにリダイレクトすることまで可能になります。
リダイレクトオプションを構成するには、次の操作を実行します。
- [ポリシーのプロパティ] ダイアログの左ペインの [リダイレクト] ノードを選択します。
- 右ペインで、新しい接続プロパティを以下のように指定します。
- ゲートウェイのアドレス
- 接続モード
- ポート番号
- 代替アドレス
このポリシーをユーザーのデバイスに適用すると、以下のことが起こります。
- 各デバイスで、Parallels Client の接続設定が自動的に更新されます。
- Parallels Client が新しい接続をテストします。結果が正常だった場合、現在の接続ポリシーが削除され、新しいポリシーが追加されます。
- Parallels Client が、新しい設定を使用して Parallels RAS に接続できない場合、アプリケーションリストは表示されず、リダイレクトポリシーの適用に失敗したことを伝えるエラーメッセージが表示されます。ユーザーは、システム管理者に問い合わせるように勧められます。
ゲートウェイ基準
ポリシーで、[リダイレクト] と [基準] の設定が両方とも有効で構成済みの場合、クライアント側でポリシーが適用されると無限ループが発生し、その結果エラーになることがあります。この状況で考えられる次のシナリオについて検討してください。
- Parallels Client がゲートウェイ”A”に接続してポリシーを適用します。このポリシーによって Parallels Client はリダイレクトされてゲートウェイ”A”に戻ります。Parallels Client が中断してユーザーにエラーが表示されるまで、このループが続きます。エラーの内容は、”リダイレクトポリシー...の適用に失敗しました....” です。
- Parallels Client がゲートウェイ“A”に接続してポリシー“P1”を適用します。このポリシーによって Parallels Client はリダイレクトされてゲートウェイ“B”に移動します。予想どおり、Parallels Client がゲートウェイ“B”に接続してポリシー“P2”を適用します。このポリシーによって Parallels Client はリダイレクトされて、すべての始まりであるゲートウェイ“A”に戻ります。同様に、Parallels Client が中断して上述の同じエラーメッセージが表示されるまで、このループが続きます。
繰り返しになりますが、これが発生する可能性があるのは、[基準] ノードが有効で、指定したゲートウェイが相互に競合する場合のみです。これを回避するには、[基準] ペインの [ゲートウェイ基準] オプションが [クライアントが以下のゲートウェイの 1 つに接続される場合] に設定されていることと、Parallels Client が新しいゲートウェイにリダイレクトされるときに再度同じポリシーが適用されないことを確認します。