ホスト(VDI)の管理

Parallels RAS VDI の使用時には、テンプレートベースおよび非テンプレートベースの 2 つの基本的なホストのタイプを利用できます。このトピックは、両方のホストタイプの管理タスクについて説明します。タスクが特定のホストタイプに当てはまる場合はそれを明記します。

ホストリストを表示する

非テンプレートベースのホストのリストを表示するには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] を選択します。リストにフィルターを適用していた場合、虫眼鏡アイコンをクリックして解除します。フィルターが適用されていないリストには、RAS ファームで利用できるすべてのデスクトップが含まれます。ゲスト VM(テンプレートベースおよび非テンプレートベース)、プールからのゲスト VM(RAS またはネイティブ)、およびプールベースのリモート PC が含まれます。従って、[デスクトップ] タブでは、1 か所ですべてのデスクトップを確認できます。ここでは、標準的なデスクトップ管理作業すべてを [タスク] メニューから実行できます。再作成、削除、割り当て、割り当て解除、開始、停止、サスペンド、リセット、セッションの表示などを実行できます。再起動操作(猶予)には 10 分間のタイムアウトがあります。この時間内に操作が完了しない場合は、リセット操作(強制)となります。

テンプレートから作成されたホストのリストを表示するには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [テンプレート] を選択します。テンプレートを選択し、[タスク] > [ホストを表示] をクリックします。これにより、[デスクトップ] タブに切り替わります。このタブでは、テンプレートに属する VM だけが表示されるよう、自動的に絞り込まれています。上述のように、このタブでは電源の操作を含む標準的なデスクトップ管理操作すべてを実行できます。このセクションで後ほど詳細に説明します。

特定のプールのホストだけを表示するには、[プール] タブでプールを選択し、[タスク] > [プール内のホストを表示する] をクリックします。

[デスクトップ] タブ内のフィルターは、虫眼鏡アイコンをクリックして、リスト最上部に表示されるフィールドにフィルター条件を入力することで、手動でも適用できます。

サイトの既定値

テンプレートから作成されたホストはテンプレートの設定を継承します。設定を表示するには、ホストがどのテンプレートをベースとしているかをメモしてから、そのテンプレートのプロパティを表示します。具体的には、[設定][セキュリティ] のタブを確認します。詳細については、「サイトのデフォルト値」を参照してください。テンプレートでは、サイトのデフォルト設定を継承することも、カスタム設定を指定することもできます。

非テンプレートベースのホストには固有の設定があります。一部(具体的には設定とセキュリティです)はサイトのデフォルト値から継承されます。非テンプレートベースの VM の設定を確認するには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] に移動します。テンプレートに属していないホストは、[テンプレート] 列の値が空白になります。テンプレートを右クリックし、[プロパティ] を選択します(テンプレートベースのホストにはこのメニューオプションがありません)。

RAS Guest Agent のステータスの確認

ホストには RAS Guest Agent をインストールする必要があり、Agent は Parallels RAS のバージョンと適合している必要があります。テンプレートからホストを作成すると、Agent がデフォルトでインストールされます。ネイティブのハイパーバイザーツールを使用してホストが作成されている場合は、Agent がインストールされていない可能性があります。この場合、ホストはリモートデスクトップに対してのみサービスを提供します。サーバーアプリケーションやドキュメントに対するサービスを有効にするには、Agent をご自身でインストールする必要があります。

RAS Guest Agent がホストにインストールされているかどうか、そしてそれが最新であるかどうかをチェックするには、次の操作を実行します。

  1. リストでホストを選択し、[タスク] > [トラブルシューティング] > [Agent をチェック] をクリックします。
  2. [Guest Agent の情報] ダイアログが開き、RAS Guest Agent の情報が表示されます。
  3. Agent がインストールされていない場合、[インストール] ボタンをクリックして指示に従います。ホスト内で実行されている Windows に Agent がプッシュインストールされます。

ホストを削除する

テンプレートベースのホストを削除するには、該当の VM を選択してから [タスク] > [削除] をクリックします。

準備に失敗したホストの管理

準備段階でテンプレートベースのホストに問題が発生した場合、その VM はサーバーに残りますが、使用することはできません。[ゲスト VM ステータス] 列の「作成に失敗」という値により、このような VM を特定できます。このような VM は、修正されない限り、サイトのデフォルト値で指定した時間が経過した後に、自動的に削除されます。サイトのデフォルト値を確認するには、次の操作を実行します。

  1. [ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] を選択してから、[タスク] > [サイトのデフォルト値] をクリックします。
  2. 開いたダイアログの [全般] タブで、[準備に失敗したホストを自動削除するまでの時間] オプションを(必要に応じて)表示または変更します。有効な期間は、ドロップダウンリストから選択するか、”8 日間”や”12 時間”などの値を入力することで設定できます。

ホストを再作成する

テンプレートベースのホストに何かが発生し、使用不能になった場合、削除して新しいホストを作成する必要はありません。その代わり、名前、MAC アドレス、その他のプロパティを保持したまま再作成することができます。このようにすれば、サイト設定が破損したホストに依存していた場合でも、他のサイト設定は影響を受けません。ホストを再作成するもう 1 つの理由は、(再作成コマンドを実行せずにメンテナンスを終了するときに)テンプレートに加えられた変更を適用するためです。

なお、再作成された VM では、以下のプロパティが保持されます:

  • MAC アドレスは、ESXi、vCenter、Hyper-v、Hyper-v Failover Cluster、Nutanix AHV(AOS)、SC//HyperCore で保持されます。
  • BIOS の UUID は、ESXi と vCenter で保持されます。
  • DRS グループは vCenter で保持されます。

ホストを 1 つ以上作成するには、次の操作を実行します。

  1. Parallels RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [テンプレート] に移動します。
  2. 展開済みのホストをすべて再作成するには、[タスク] ドロップダウンリストをクリックして、[すべてのホストを再作成] を選択します。
  3. 特定のホスト(または複数のホスト)を再作成するには、[タスク] > [ホストを表示] をクリックします。これにより、[デスクトップ] タブが開き、ホストのリストが表示されます。1 つまたは複数のホストを選択してから、[タスク] > [再作成] をクリックします。

ホストを再作成する場合:

  • この手順により VM が削除され、同じテンプレートから新しい VM が作成されます。
  • 新しいホストでは、置き換える対象と同じコンピューター名が保持されます。
  • ホストが実行中である場合、そのメモリーの中にある保存されていないすべてのデータが失われます。そのため、重要なデータは外部ストレージに保存する必要があります。
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