通知ハンドラーの構成
通知ハンドラーを構成するには、次の操作を実行します。
- RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動します。
- [通知] タブを選択します。
- [タスク] > [新規] をクリック(またはプラス記号アイコンをクリック)して、ハンドラーを作成するイベントを選択します。イベントとその説明のリストについては、下の「システムイベント」サブセクションを参照してください。
- イベントハンドラーの設定を指定できるダイアログが開きます。
[一般] タブで、次のオプションを指定します。
- しきい値(数字または割合)。一部のイベント(ライセンス、Agent、およびその他のイベント)には、使用できません。
- 方向(値が指定された値を超えたとき、または下回ったときのどちらでイベントがトリガーするか)。一部のイベント(上記と同じ)には、使用できません。
- 管理者に電子メールで通知するかどうか。
- イベントメッセージを送信する追加の電子メールアドレスです(コンマまたはセミコロンで区切る)。
- イベントがトリガーしたとき、スクリプトを実行するかどうか。ここでは、[通知スクリプトを実行] オプションを選択し、ドロップダウンリストからスクリプトを選択する必要があります。このオプションを使用する前に、[通知スクリプトの構成] の説明に従って、1 つまたは複数のスクリプトを作成する必要があります。
[条件] タブで、以下を指定します。
- タイプ: 通知のトリガーとなるオブジェクトの種類を選択します。
- サイト内の全サーバー: 利用可能なすべてのサーバーを含めるには、このオプションを選択します。
- 使用可能容量: 通知のトリガーとなるオブジェクトを選択します。
[設定] タブで、次を指定します。
- デフォルト設定使用: デフォルト設定を使用する場合は、このオプションを選択します。デフォルトを編集するには、[デフォルトを編集] リンクをクリックします。カスタム設定を使用するには、このオプションをクリアし、下記のようにオプションを指定します。
- 通知ハンドラー猶予期間: イベントの発生から通知がトリガーされるまで待機する時間(分)を指定します。トリガーしても、非常に短時間しか続かないイベントもあります。たとえば、CPU 使用率は、指定されたしきい値を超えて急激に跳ね上がる可能性がありますが、すぐに正常に戻ります。このようなイベントの場合、すぐに通知をトリガーしないのが理にかなっていると思われます。このオプションでは待機時間を指定できます。
- 通知間隔: 前回の通知と次の通知の間の最短間隔(分)を指定します。管理者に複数の通知メールが立て続けに送信されないように(つまり、スパミングを回避)することができます。
- 通知を 1 回送信した後、回復するまで通知の送信を停止: この設定が有効な場合、通知は一度のみ発生し、その後はその通知でモニターされている値が回復するまで停止されます。たとえば、CPU 使用率が 1 日中しきい値を超えている場合、通知ハンドラーを複数回実行するのではなく、RAS は一度のみ実行します。
- 完了したら、[OK] をクリックして、通知ハンドラーを保存します。
送信メールが機能するように、RAS Console でメールボックスを構成してください。このメールボックスは、通常、初めて RAS Console を実行し、RAS 環境を設定するために [開始] カテゴリを使用するときに設定されます。「イベント通知を行うように SMTP サーバー接続を構成する」の説明にあるように、メールボックスを設定することもできます。
イベントハンドラーを有効または無効にするには、最初の列にあるチェックボックスを選択またはクリアするか、イベントを右クリックし、[有効] または [無効] を選択します。ハンドラーを変更するには、テンプレートを右クリックして [プロパティ] を選択します。ハンドラーを削除するには、右クリックして [削除] を選択します。
システムイベント
以下のシステムイベントに対応する通知ハンドラーを作成できます。
- CPU 使用率: CPU 使用率が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- メモリ使用率: メモリ使用率が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- RDSH セッションの数: アクティブなセッション数が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- 切断済み RDSH セッションの数: 切断済みセッションの数が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- RDSH セッション使用率: RDSH セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- RDSH 切断済みセッション使用率: RDSH 切断済みセッション数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときに発生します。
- AVD セッション使用率: AVD セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- AVD 切断済みセッション使用率: 切断済み AVD セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
- ゲートウェイでトンネリングされたセッション数: ゲートウェイでトンネリングされたセッション数が指定された値を超えたとき、または下回ったときに発生します。
- ゲートウェイでトンネリングされたセッションが失敗しました: ゲートウェイとリソースオブジェクト間の接続が確立できない場合に発生します。
- RAS Agent イベント: エージェントイベントが発生(たとえば、エージェントが切断または再接続)したときにトリガーします。
- ライセンスイベント: ライセンスイベントが発生したときにトリガーします。ここでの注目すべきイベントの 1 つが、ライセンスの使用数が定義済みのしきい値に達することです。具体的には、ライセンスの使用数が利用可能なすべてのライセンスの 90% に達すると、電子メールが送信され、ライセンス数は十分なのか、それとも追加する必要があるのかを決断することになります。他のイベントには、ライセンスのアクティベーション/デアクティベーション、ライセンスの失効、猶予期間の開始/終了、ライセンス情報の変更、ライセンスサーバーとの通信における問題などがあります。
- 認証サーバーイベント: 認証サーバーで接続に関する問題が発生したときにトリガーします。
- 公開済みアイテムイベント: 公開済みアイテムイベントが発生したとき(アプリケーションが同時実行可能インスタンス数の上限に達した場合など)にトリガーします。
- テンプレートイベント: VDI イベント(テンプレートが見つからないなど)が発生するとトリガーします。
- テナントイベント: テナントイベントが発生したときにトリガーを実行します。詳細については、「RAS マルチテナントアーキテクチャ」 > 「通知の構成」を参照してください。
「通知スクリプトの構成」セクションにある [通知タイプ] 表も参照してください。