ユーザープロファイル
ユーザープロファイルは、特定のユーザーに関する設定とアプリケーションデータの集合です。Parallels RAS などのパーシスタントでないリモート環境では、一貫したユーザーエクスペリエンスを提供するために、ユーザープロファイルを保持する必要があります。ユーザープロファイルデータをネットワーク上の場所に保存して、サインイン時間を最小限に抑え、ホスト、クライアント、およびプロファイルストレージ間のファイル I/O を最適化することで、これを実現できます。
Parallels RAS では、以下のテクノロジーをサポートすることでユーザープロファイルを管理しています。
- ユーザープロファイルディスク: [RD セッションホスト限定] これは、専用のファイル共有にユーザーアプリケーションデータを保存する仮想ハードディスクです。このディスクは、ユーザーがセッションホストにサインインするとすぐにユーザーセッションにマウントされ、ユーザーがログアウトするとアンマウントされます。
- FSLogix: パーシスタントでない環境向けのリモートプロファイルソリューションです。FSLogix プロファイルコンテナーにより、ユーザープロファイル全体をリモートの場所にリダイレクトし、パーシスタントでない環境でユーザーコンテキストを維持し、サインイン時間を最小限に抑え、互換性の問題を排除するネイティブプロファイルのユーザーエクスペリエンスを提供できます。FSLogix プロファイルコンテナーは、ローミングプロファイルおよびユーザープロファイルディスクの後継技術として利用されることの多いプロファイル管理ソリューションです。
ユーザープロファイルは、下記向けに構成できます。
- RD セッションホスト
- VDI
- Azure Virtual Desktop
ユーザープロファイル設定は、サイトレベル(サイトのデフォルト値)で上記向けに構成されます。RAS 管理者が特定のコンポーネントにカスタム設定を使用することを決定した場合は、個別のコンポーネント向けに構成することもできます。
サイトレベルでユーザープロファイルを構成するには、[ファーム] > [サイト] に移動し、[タスク] > [サイトのデフォルト値] メニューをクリックして以下のいずれかを選択します。
- RD セッションホスト
- VDI
- AVD マルチセッションホスト
- AVD シングルセッションホスト
表示された [サイトのデフォルト値] ダイアログで、[ユーザープロファイル] タブを選択します。最適化を構成する場合、上述のいずれについても同一のユーザーインターフェイスが使用されます。
次のセクションでは、ユーザープロファイルの機能を構成する方法について詳しく説明します。
この章の構成ユーザープロファイルディスクFSLogix