設定監査

Parallels RAS では、コンポーネント、オブジェクト、リソース、ユーザーのいずれかの変更など、Parallels RAS ファームに加えられた変更を監査する機能が利用できます。この情報は、確認し、必要な場合は元に戻せるようにデータベースに保存されます。この情報はプライマリデータベースに保存されますが、Parallels RAS Console が実行されているコンピューターのローカルデータベースに複製されます。

以下のいずれかのオプションを使用して、変更の一覧を表示できます。

  • [管理] > [設定監査] に移動します。タブには、ファームのコンポーネント/オブジェクトに対するすべての変更のメインリストが表示されます。変更を元に戻せる場合は、ここで実行できます。
  • この機能をサポートする RAS Console の任意のペインで、[タスク] > [設定監査] をクリックします。メインリスト(上で説明)とは異なり、特定のペインで管理される同じタイプのコンポーネントまたはオブジェクトに対する変更のみが表示されます。元に戻せる変更はここで元に戻すこともできます。[設定監査] メニューオプションが特定のペインで使用できない場合、この機能はそのペインが管理するタイプのコンポーネントまたはオブジェクトには利用できない機能であることを意味しています。

次に、ファームの変更を表示する方法と元に戻す方法について詳しく説明します。

メイン設定監査リストの表示

ファームに対するすべての変更のメインリストを表示するには、次の操作を実行します。

  1. Parallels RAS Console で、[管理] カテゴリーを選択し、[設定監査] タブをクリックします。
  2. 同期プロセスは、ローカルの監査データベースがプライマリデータベースと同期しているかどうかを確認し、必要に応じて更新します(同期の進行中、進行状況のインジケーターが表示される場合があります)。
  3. 同期が完了したら、[設定監査] タブにデータが入力されます。リストの各エントリは、RAS 管理者またはシステムサービスにより実行された変更に対応します。

監査データベースの同期を解除する

デフォルトでは Parallels RAS により、すべての Connection Broker で監査データベースが同期されます。データベースの規模が大きくなると、所要時間も長くなります。データベースの同期を解除することもできます。この場合、現在のライセンス Connection Broker 上の監査データベースにのみアクセスできます。ライセンス Connection Broker を変更した場合、同期を有効にしないと以前の監査データベースにアクセスできなくなります。

監査データベースの同期を解除するには次の手順を実行します。

  1. [監査の設定] タブで [タスク] ドロップダウンリストをクリックし、[設定] を選択します。
  2. [すべての Connection Broker で管理者の監査データを複製する] オプションを解除します。
  3. [OK] をクリックします。

変更に関する情報

リストにある各エントリの情報には、以下が含まれます。

  • 日付: 変更の日付と時刻。
  • セッション: セッション ID。
  • ユーザー名: 変更を担当した管理者または RAS サービスの名前。RAS サービスには、システム(冗長サービス)および Connection Broker(コントローラーサービス)が含まれます。
  • アクション: 接続、切断、作成、アップデート、サイトの切り替え、その他の実行されたアクション。
  • ID: 影響を受けたオブジェクトの ID です。
  • サイト: 影響を受けたサイトの数と名前です。[グローバル] は、変更がすべてのサイトに影響したことを意味します。
  • タイプ: 変更のタイプ。これは通常、[アクション] 値と合わせて表示すると筋が通ります。
  • 名称: この列の値はいくつかのエントリに対して表示され、変更されたオブジェクトの名前などの追加情報が得られます。

共通タスク

一覧にある次のアクションを実行できます。

  • リストを更新するには、[リサイクル] アイコン(右上)をクリックします。
  • エントリーの詳細を表示するには、対象のエントリーをダブルクリックします(または、エントリーを選択し、[タスク] > [エントリーを見る] をクリックします)。
  • 特定のエントリー(または複数のエントリー)を検索するには、虫眼鏡アイコン(右上)をクリックします。リストの最上部に行を追加して、検索条件を入力できます。1 つまたは複数の列に、検索する文字列を入力できます。入力すると検索が実行され、リストがフィルタリングされて、一致するエントリーのみが表示されます。フィルタリングを中止してリスト全体を表示するには、虫眼鏡アイコンを再度クリックします。

変更を元に戻す

メインリストで変更を元に戻すには、次の操作を実行します。

  1. [設定監査] タブで目的のエントリーをダブルクリックします。
  2. [エントリの監査] ダイアログが開きます。ここでは、[次へ] ボタンと [前へ] ボタンをクリックして、メインリストに表示されている次の項目または前の項目に移動できます。
  3. 変更を元に戻すには、[元に戻す] ボタンをクリックします。ボタンが無効な場合、変更は元に戻せないことを意味します。

元に戻せない変更には、以下が含まれます。

  • システムまたは Connection Broker が実行した変更([ユーザー名] 列の表示に従います)。
  • この機能が存在していなかった以前のバージョンの Parallels RAS で実行された変更。
  • 管理者アカウントに関連する変更。

ローカル設定監査リストの表示

特定のタイプの RAS コンポーネントまたはオブジェクトに対する構成の変更も表示および元に戻すことができます。RAS Console の特定のペイン(またはタブ)を表示しているときに、[タスク] > [設定監査] メニューオプションを探します(または右クリックして [設定監査] を選択します)。オプションがある場合は、変更を表示して、必要な場合は元に戻すことができます。下の例を考えてみましょう。

RD セッションホストに加えられた変更を表示したいとします。このためには、次の操作を実行します。

  1. RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [RD セッションホスト] に移動します。
  2. [タスク] > [設定監査] をクリックします。
  3. [設定監査] ダイアログが開き、RD セッションホストに加えられたすべての既知の変更が一覧表示されます。変更には、RD セッションホストの作成、移動、削除、またはアップデートなどが含まれます。変更のタイプは、リストの [アクション] 列に表示されます。
  4. 変更を元に戻すには、選択して [元に戻す] ボタン(ダイアログの右下)をクリックします。特定のエントリを選択したときにボタンが無効になっている場合は、変更を元に戻せないことを意味します。

ローカル設定監査機能は、Parallels RAS Console のほとんどの主要なコンポーネントおよびオブジェクトで利用できます。これには、RD セッションホスト(グループおよびスケジューラーを含む)、VDI、リモート PC、ゲートウェイ、Connection Broker、テーマ、公開、クイックキーパッド、その他多数が含まれます。上記と同様に、特定のペインを表示するには、[タスク] > [設定監査] メニューオプションを探します(または右クリックして、[設定監査] を選択します)。オプションがある場合は、変更を表示して、必要な場合は元に戻すことができます。

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