Linux 用の Parallels Tools
Linux 用の Parallels Tools をインストールするには、次のパッケージが必要です。
- gcc
- make
- カーネル開発パッケージ、および
- checkpolicy(SELinux 対応システムの場合)
次のオプションのパッケージが必要な場合もあります。
- dkms
- HP Color LaserJet 8500 ポストスクリプトドライバー
これらのパッケージは、Parallels Tools インストーラーにより、分散リポジトリから自動的にインストールされます。ただし、パッケージリポジトリが構成されていない場合、または使用できない場合は、すべての必須パッケージを手動でインストールする必要があります。その手順については、Linux のマニュアルを参照してください。
インストールの準備
Parallels Tools を Linux 仮想マシンにインストールする前に、次の操作を実行します。
- 仮想マシンで実行しているすべてのアプリケーションを終了します。
- 3D 高速化ウィンドウマネージャーを使用している場合は、それを無効にします。
- すべての必須パッケージがシステムに入っていることを確認します。
最新バージョンの Linux システムへの Parallels Tools のインストール
仮想マシンで最新バージョンの Linux OS(Ubuntu、Fedora)のいずれかをグラフィカルインターフェイスで使用している場合は、prl-tools-lin.iso
イメージファイルを CD/DVD ドライブに接続すると自動的にこのファイルがマウントされます。Parallels Tools をインストールするには、次の手順を実行します。
- 仮想マシンを起動して、グラフィカルセッションにログインします。
- OS が起動したら、[処理] をクリックして、[Parallels Tools のインストール] を選択します。
prl-tools-lin.iso
イメージファイルが仮想マシンの CD/DVD ドライブにマウントされます。Parallels Tools ISO イメージファイルを手動で接続してマウントできます。Mac メニューバーで [デバイス] > [CD/DVD] > [イメージの接続] をクリックします。Finder ウィンドウでハードディスクフォルダー(通常の名前は「Macintosh HD」)に移動して、
/Applications/Parallels Desktop.app/Contents/Resources/Tools/
フォルダーからprl-tools-win.iso
ファイルを選択し、[開く] をクリックしてこのファイルを仮想マシンに接続します。 - Parallels Tools の ISO イメージが自動的にマウントされたら、Parallels Tools ボリュームでウィンドウを開きます。
- install-gui ファイルをダブルクリックします。Linux 用の Parallels Tools のグラフィカルインストールが開始されます。
- 適切な su または sudo の資格情報を入力して、Parallels Tools をルートにインストールします。
- Parallels Tools のインストールが完了したら、仮想マシンを再起動します。
他のバージョンのゲスト Linux OS での Parallels Tools のインストール
Parallels Tools を旧バージョンの Linux OS またはグラフィカルインターフェイスが搭載されていないシステムにインストールする場合は、prl-tools-lin.iso
イメージファイルを手動でマウントする必要があります。次の手順を実行します。
- 仮想マシンを起動します。
- ゲスト OS が起動されたら、[処理] メニューの [Parallels Tools のインストール] を選択します。
prl-tools-lin.iso
イメージファイルが仮想マシンの CD/DVD ドライブに接続されます。 - ゲスト Linux OS のターミナルを開始します。次のコマンドを入力して、
root
権限を取得します。su
- 次のコマンドを入力して、Parallels Tools CD イメージがマウントされているかどうかを確認します。
mount | grep iso9660
このコマンドを実行しても何も返されない場合、次の手順に進みます。
このコマンドが次のような内容を返した場合は、
/dev/cdrom on /media/cdrom type iso9660 (ro,exec,nosuid,nodev,uid=0)
次の手順をスキップして以降の手順に従います。
このコマンドが次のような内容を返した場合は、
/dev/cdrom on /media/cdrom type iso9660 (ro,noexec,nosuid,nodev,uid=0)
カッコ内に
noexec
オプションが存在するため、次のコマンドでディスクをアンマウントしてから次の手順に進む必要があります。umount /dev/cdrom
- Parallels Tools インストールディスクイメージをマウントするには、次のコマンドを入力します。
mount -o exec /dev/cdrom /media/cdrom
- インストールディスクイメージをマウントしたら、次のコマンドでディレクトリを CD/DVD ドライブディレクトリに変更します。
cd /media/cdrom/
- CD/DVD ドライブディレクトリで、次のコマンドを入力して Parallels Tools のインストールを開始します。
./install
- Parallels Tools インストーラーの指示に従って、インストールを完了します。
- Parallels Tools のインストールが完了したら、仮想マシンを再起動します。
仮想マシンにインストールされている Parallels Tools の設定を編集するには、[仮想マシン構成] ダイアログボックスの [オプション] タブを使用します。
Parallels Tools がインストールされているかどうかを確認する方法
Parallels Tools がインストールされたかどうかは、簡単に確認できます。仮想マシンを起動して、ウィンドウのステータスバーを確認します。仮想マシンのウィンドウのステータスバーに、"Ctrl+Alt を押してマウスとキーボードを解放します
" というメッセージが表示されている場合は、Parallels Tools はインストールされていません。Parallels Tools がインストールされている場合は、マウスとキーボードを解放するためにキーを押す必要はありません。マウスとキーボードは自動的に解放されます。
トラブルシューティング
すべての必須パッケージが揃っていないために、Parallels Tools のインストールに失敗する場合があります。ゲスト OS の /var/log/parallels-tools-install.log ファイルでエラーメッセージを確認して、欠落しているパッケージをインストールしてから、Parallels Tools を再度インストールしてください。
Parallels Tools のインストールの詳細については、http://kb.parallels.com に掲載されている Parallels ナレッジベースを参照してください。
Parallels Tools のアップデート
Parallels Tools for Linux の新しいバージョンが利用可能な場合は、Parallels Tools インストールエージェントウィンドウが表示されます。root 権限を取得するコマンドを選択し、パスワードを入力するよう指示されます(su
- root パスワード、sudo
- お使いのユーザーのパスワード)。その後、Parallels Tools が自動的にアップデートされます。
Parallels Tools を再インストールする
Linux に Parallels Tools を再インストールするには、まず Parallels Tools を削除してから、もう一度インストールします。