新しく追加されたディスクの初期化
新しいブランクの仮想ハードディスクを仮想マシン構成に追加しても、初期化するまでは仮想マシンにインストールされている OS には表示されません。
Windows での新しい仮想ハードディスクの初期化
新しい仮想ハードディスクをゲスト Windows OS で初期化するには、ディスク管理ユーティリティを使用する必要があります。たとえば、Windows 7(またはそれ以降)と Windows XP では、次の手順でこのユーティリティにアクセスできます。
- Windows 7(またはそれ以降)で [スタート] > [コントロールパネル] > [システムとセキュリティ] > [管理ツール] > [コンピューターの管理] > [記憶域] > [ディスクの管理] をクリックします。
- Windows XP で、[スタート] > [コントロールパネル] > [管理ツール] > [コンピューターの管理] > [記憶域] > [ディスクの管理] の順にクリックします。
ディスク管理ユーティリティを開くと、構成に追加された新しいハードディスクが自動的に検出され、ディスクの初期化と変換ウィザードが起動されます。
- 最初のウィンドウで、[次へ] をクリックします。
- [初期化するディスクの選択] ウィンドウで、新しく追加されたディスクを選択し、[次へ] をクリックします。
- [変換するディスクの選択] ウィンドウで、新しく追加されたディスクを選択し、[完了] をクリックします。
追加されたディスクは新しいディスクとしてディスク管理ユーティリティのウィンドウに表示されますが、そのメモリ領域は割り当てられません。ディスクメモリを割り当てるには、ディスク管理ユーティリティのウィンドウでそのディスク名を右クリックし、Windows Vista の場合には [新しいシンプルボリューム] を Windows XP の場合には [新しいボリューム] を選択します。[新しいシンプルボリュームウィザード]/[新しいボリュームウィザード] ウィンドウが表示されます。ウィザードの手順に従って、新しく追加したディスクに新しいボリュームを作成します。
ディスクが [コンピューター]/[マイコンピューター] に表示されたら、このディスクを仮想マシンのデータディスクとして使用できます。
Linux での新しい仮想ハードディスクの初期化
ゲスト Linux OS での新しい仮想ハードディスクの初期化は、(1) 仮想ハードディスク領域の割り当て、および (2) ゲスト OS でのディスクのマウントの 2 つのステップで実行します。
領域を割り当てるために、fdisk
ユーティリティを使用してこの仮想ハードディスクに新しいパーティションを作成する必要があります。
- ターミナルウィンドウを起動します。
- 仮想マシン構成に存在する IDE ディスクデバイスの一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。
fdisk /dev/hd*
- デフォルトでは、2 番目の仮想ハードディスクが
/dev/hdc
として Linux 仮想マシンに表示されます。このデバイスを操作するには、次のコマンドを入力します。fdisk /dev/hdc
- ディスクに関する詳細情報を入手するには、次のコマンドを入力します。
p
- 新しいパーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。
n
- プライマリパーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。
p
- パーティション番号を指定します。デフォルトは
1
です。 - 先頭のシリンダを指定します。このハードディスクに単一パーティションを作成する場合は、デフォルト値を使用します。
- 最後のシリンダを指定します。このハードディスクに単一パーティションを作成する場合は、デフォルト値を使用します。
- 指定した設定のパーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。
w
新しく追加した仮想ハードディスクに領域を割り当てる場合には、ターミナルで次のコマンドを入力してフォーマットする必要があります。
mkfs -t <FileSystem>
/dev/hdc1
追加された仮想ハードディスクをフォーマットすると、それをゲスト OS にマウントできます。
- 新しい仮想ハードディスクのマウントポイントを作成するには、次のコマンドを入力します。
mkdir /mnt/hdc1
- 新しい仮想ハードディスクを指定されたマウントポイントにマウントするには、次のコマンドを入力します。
mount /dev/hdc1 /mnt/hdc1
仮想ハードディスクをマウントすると、その領域を仮想マシンで使用できます。