テンプレートタイプとゲスト OS の要件

RAS テンプレートには、[バーチャルデスクトップ] と [RD セッションホスト] の 2 種類があります。下記で説明します。

Virtual Desktop

Virtual Desktop テンプレートは、Parallels RAS VDI の重要な部分です。デスクトップ、アプリケーション、ドキュメントなどを公開するためのゲスト VM を作成するために使用されます。ゲスト OS サポートは、RAS Guest Agent（VM でインストールする必要があります）のサポートと同じです。「ソフトウェア要件」を参照してください。

バーチャルデスクトップテンプレートから作成されたゲスト VM は、通常、シングルユーザーとして機能します。ゲスト VM は、パーシスタント VM の作成、VDI セッションの管理、特定の Virtual Desktop テンプレートからのリソースの公開、などの機能を備えた RAS VDI 内から完全に管理されます。

RD セッションホスト

RD セッションホストテンプレートは、特に、仮想マシンで実行されている RD セッションホストを複製できるように設計されています。RD セッションホストテンプレートから作成されたゲスト VM は、Parallels RAS によりほぼ通常の RD セッションホストのように扱われます。主な違いは、1 つのテンプレートからゲスト VM を必要なだけいくつでも作成でき、必要に応じて RD セッションホストのプロビジョニングを自動化できることです。

RD セッションホストテンプレートは、次のハイパーバイザープラットフォームでサポートされています。

• Microsoft Hyper-V
• Microsoft Hyper-V Failover Cluster
• VMware VCenter
• VMware ESXi

RD セッションホストテンプレートは、Windows Server 2008 R2 以降をゲスト OS としてサポートします。通常の RD セッションホストと比較して、RD セッションホストテンプレートから作成されたサーバーでは、旧バージョンの Windows Server はサポートされません。理由は、これらのサーバーは VM で動作し、RAS Guest Agent がインストールされている必要があるため、ゲスト OS 要件が RAS Guest Agent にサポートされる Windows Server バージョンに制限されるためです。

RD セッションホストテンプレートは、RD セッションホスト機能を補完する目的で設計されているため、下記の標準 RAS VDI 機能を併用できませんので注意してください。

• プール管理
• パーシスタントゲスト VM
• セッション管理
• 特定の RAS テンプレートから公開
• その他の RAS VDI 固有の機能。

テンプレートから作成された RD セッションホストをプロビジョニングする方法の詳細については、「RD セッションホストのグループ化とクローン作成」を参照してください。