スケジューラーの使用

[RD セッションホスト] ビューの [スケジューラー] タブでは、スケジュールに従ってサーバーを再起動したり、一時的に無効にしたりできます。

新しいスケジューラータスクの作成または既存のスケジューラータスクの変更を行うには、次の操作を実行します。

  1. RAS コンソールで、[ファーム] / [<サイト>] / [RD セッションホスト] に移動します。
  2. 右ペインで、[スケジューラー] タブをクリックします。
  3. 新しいタスクを作成するには、[タスク] ドロップダウンメニューで [追加] をクリックし、次のオプションからタスクを選択します。
    • サーバーを無効化
    • サーバーグループを無効化
    • サーバーを再起動
    • サーバーグループを再起動

    既存のタスクを変更するには、対象のタスクを右クリックし、コンテキストメニューで [プロパティ] を選択します。タスクを削除するには、対象のタスクを右クリックして [削除] を選択します。

  4. スケジュールプロパティのダイアログに表示されるオプションは、[タスク] > [追加] ドロップダウンメニューで選択するタスクタイプに応じて少し異なります。次の手順では、その違いについても説明します。
  5. [スケジュールを有効化] を選択してタスクを有効にします。
  6. タスク名、対象サーバー(グループタスクを選択した場合はサーバーグループ)、および説明(オプション)を指定します。
  7. 開始日、開始時刻、期間、およびスコープ([リピート] プロパティ)を指定します。[リピート] ドロップダウンボックスで [使用しない] を選択した場合、タスクは 1 回のみ実行されます。
  8. [ユーザーメッセージを通知] ボックスでは、タスクを実行する前にユーザーに送信するメッセージを入力できます([メッセージを送付する [ ] 後にアクションをトリガー] ドロップダウンリストを使用して期間を選択できます)。[メッセージタイトル] フィールドは、メッセージの受信時にエンドユーザーに表示されるタイトルを指定します。
  9. [オプション] セクションに表示されるオプションは、タスクタイプに応じて異なります。
    • タスクが [サーバーを無効化] または [サーバーグループを無効化] の場合、利用可能なオプションは [無効時の処理] です。これを使用して、アクティブなセッション状態をどのように処理するかを指定できます。

      割り当てられたテンプレートでサーバーグループを無効にすると、グループのテンプレートに基づいて RD セッションホストが空になり、削除されることに注意してください。「RAS テンプレートに基づく RD セッションホストの管理」を参照してください。

    • タスクが [サーバーを再起動] または [サーバーグループを再起動] の場合、利用可能なオプションは [ドレインモードを有効化][次の後までサーバーの再起動を強制] です(これらのオプションは連携して動作します)。ドレインモードを選択した場合、次のように動作します。タスクがトリガーされると、サーバーへの新しい接続は拒否されますが、アクティブな接続は引き続き実行されます。すべてのアクティブなユーザーがセッションを終了したとき、またはサーバーの再起動を強制する時間になったときのどちらか早い時点で、サーバーが再起動されます。アクティブなユーザーが作業内容を失わないように、[ユーザーメッセージを通知] ボックスで、作業内容を保存してログオフするように指示するメッセージを指定します。以下の「RD セッションホストのドレインモードの例」サブセクションも参照してください。
  10. [OK] をクリックし、変更内容を保存してダイアログを閉じます。

RD セッションホストのドレインモードの例

例 1。ドレインモードなしでサーバーグループを再起動するようにスケジュールする

サーバーグループに次の 3 つのサーバーが含まれる: A、B、C

  • 日付: 2018/06/24
  • 開始時刻: 午前 10:45
  • メッセージを送信: 2 分前

サーバーの再起動タスクがトリガーされる 2 分前に、アクティブなセッションを持つユーザーに通知が送信されます。

例 2。ドレインモードを有効にしてサーバーグループを再起動するようにスケジュールする

サーバーグループに次の 3 つのサーバーが含まれる: A、B、C

  • 日付: 2018/06/24
  • 開始時刻: 午前 10:45
  • ドレインモード: 有効
  • 強制的にサーバーを再起動するまで後: 3 時間
  • メッセージを送信: 2 分前

サーバーの再起動タスクがトリガーされる 2 分前にセッションユーザーに通知が送信されます。

タスクがトリガーされたときの動作:

  1. サーバーでドレインモードが有効になります。
  2. サーバー A と B にはアクティブなセッションや切断されたセッションが存在しないため、それらのサーバーは直ちに再起動されます。
  3. サーバー C には、開いている/切断されたセッションがまだ存在するため、サーバー C は、すべてのユーザーがセッションを終了するまで引き続き実行されます。3 時間後にまだサーバーにアクティブなセッションがある場合、セッションは終了されサーバーが再起動されます。

RAS テンプレートに基づく RD セッションホストの管理

RAS テンプレートから作成された RD セッションホストのスケジュールされたメンテナンスを実行する必要がある場合、次の手順に従ってください。

  1. 目的の RD セッションホストグループを空にするメンテナンスウィンドウに合うスケジュールを作成します。
  2. メンテナンス中(またはその直前)にテンプレートをメンテナンスモードに切り替えます。その後で必要な変更を適用します。
  3. スケジュールでは、テンプレートにプロビジョニングされたグループが(メンテナンスウィンドウが継続している間)無効になり、これにより、すべてのゲスト VM がグループから削除(割り当て解除)されます。
  4. テンプレートをメンテナンスから解放し、すべての複製を再作成するか尋ねられたら、[はい] をクリックします。
  5. ステップ 3(上記)で無効にしたグループを有効にします。この時点で、グループは、[使用可能なバッファを以下に維持] 設定に従い、ゲスト VM の受け取りを開始します。
  6. この時点以降、グループはオンデマンドで VM によりプロビジョニングされます。