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Windows デバイスの管理

クライアントマネージャー機能を使用すると、管理者は、Windows XP から Windows 10 までを実行する Windows デバイスをシンクライアントのような OS に変換できます。これを行う際、管理者は、まず、ファームに接続されたデバイスの管理するように選択する必要があります。Windows デバイスを管理対象にするには、Windows 用 Parallels Client の最新バージョンが Windows デバイスで実行されている必要があります。

Windows 用 Parallels Client を RAS ファームに接続し、デバイスを登録および管理するために必要な手順を以下に示します。

Parallels Client を Windows コンピューターにインストールする

Windows 用 Parallels Client をインストールおよび構成するには、以下の手順を実行します。Parallels Client のインストールおよび構成方法に関する詳細については、 「Windows 用 Parallels Client ユーザーガイド」 も参照してください。このガイドでは特に、招待メールを使用して Parallels Client をインストールする方法について説明しています。

  1. 次のどちらかの場所から Windows 用 Parallels Client をダウンロードします。
    • 32 ビット: http://download.parallels.com/ras/v15/RASClient.msi
    • 64 ビット: http://download.parallels.com/ras/v15/RASClient-x64.msi
  2. RASClient.msi または RASClient-x64.msi をダブルクリックし、画面に表示される手順に従ってインストールウィザードを実行します。
  3. [ファイル] > [新しい接続を追加] をクリックして、新規 RAS 接続を作成します。
  4. [Parallels Remote Application Server] を選択して [OK] をクリックします。
  5. 次に、以下の接続プロパティを構成します。
    • プライマリ接続 - Parallels Remote Application Server の FQDN または IP アドレスを指定します。
    • ユーザー資格情報 - ユーザー名、パスワード、ドメインを入力します。
  6. [OK] をクリックすると接続が作成され、その接続をダブルクリックすると Parallels Remote Application Server に接続されます。

完了すると、Windows デバイスが RAS Console ( [クライアントマネージャー] / [デバイス] / [デバイス] リスト)に表示され、公開リソースにアクセスできるようになります。

Windows デバイスの登録

電源オフ、再起動、シャドーなどの機能を使用するには、Windows デバイスが管理されている必要があります。Windows デバイスは、ファームによって自動的に管理されるように設定したり、管理対象にするために管理者による承認を必要とするように設定したりできます。

Parallels Remote Application Server での管理対象としてデバイスを承認するには、次の操作を実行します。

  1. RAS Console で、 [クライアントマネージャー] / [デバイス] に移動します。
  2. [デバイス] タブページでデバイスを選択します。
  3. [タスク] > [デバイスの管理] をクリックします。

デバイスが再接続されるまでデバイスの状態が [ペアを保留中] に変わります。 [クライアントマネージャーポート] オプションが、ゲートウェイで有効になっていることを確認します。有効になっていることを確認するには、次の操作を実行します。

  1. [ファーム] / <サイト名> / [ゲートウェイ] に移動します。
  2. ゲートウェイを選択し、 [タスク] > [プロパティ] をクリックします。
  3. [ネットワーク] タブをクリックして、 [クライアントマネージャーポート] オプションが選択されていることを確認します。

Parallels Client が再接続されると、登録プロセスが完了し、デバイスの状態が [ログオン済み] にアップデートされます。これは、デバイスが Parallels Remote Application Server の管理対象になったことを示します。

または、Windows デバイスを自動管理するように Parallels Remote Application Server を設定することもできます。このためには、次の操作を実行します。

  1. RAS Console で、 [クライアントマネージャー] カテゴリーを選択します。
  2. [オプション] タブをクリックします。
  3. [Windows デバイスを自動的に管理する] を有効にします。

これで、管理者はデバイスの状態を確認し、電源オン、電源オフ、再起動、ログオフなどの電源制御操作を実行できるようになります。

注意: 古いバージョンの Parallels Client を実行しているデバイスを管理することはできません。そのようなデバイスには ”サポートされていません” と表示されます。

Windows デバイスをシャドーする

Windows デバイスをシャドーすることで、デバイスの Windows デスクトップに対するフルアクセスの取得、デバイスでローカルに実行されているアプリケーションの制御、および Parallels Remote Application Server から公開されたリモートアプリケーションの制御が可能になります。

Windows デバイスをシャドーするには、次の操作を実行します。

  1. RAS Console で、 [クライアントマネージャー] / [デバイス] に移動します。
  2. デバイスを選択して、デバイスリストの下にある [シャドー] アイコンをクリックします。

注意: Windows ユーザーは、管理者から制御されること、および管理者からアクセスを拒否される可能性があることを許可するように要求されます。管理者は、 [クライアントマネージャー] / [デバイス] / <Windows デバイスを選択> / [タスク] > [プロパティ] > [シャドーイング] を選択して、 [承認要請] プロンプトを無効にすることができます。

デスクトップの置換

[デスクトップを置換] オプションを有効にすると、ユーザーはシステム設定の変更や新しいアプリケーションのインストールを制限されます。Windows デスクトップを Parallels Client で置換すると、Windows オペレーティングシステムが置換されるわけではありませんが、シンクライアントのような OS に変換されます。この方法では、ユーザーはアプリケーションを Parallels Client 以外から展開することができません。したがって、管理者は、接続されたデバイスを高いレベルで制御できます。また、キオスクモードでは、有効にした場合にのみユーザーによる電源の再投入が制限されます。

[デスクトップを置換] 機能を有効にするには、次の操作を実行します。

  1. Windows デバイスを選択し、 [タスク] > [プロパティ] をクリックします。
  2. [OS 設定] をクリックします。
  3. [デスクトップを置換] オプションを選択します。
  4. [OK] をクリックします。

注意: この機能を使用するには、Windows デバイスでユーザー モードから管理者モードに切り替えるための管理パスワードを設定する必要があります。 [ユーザーグループの設定] を有効にした場合、デバイスの所属先のグループから設定が継承されます。

管理者モードへの切り替え

ユーザー モードでは、ユーザーが使用するアプリケーションは、管理者が提供するアプリケーションのみに制限されます。システム設定を変更するには、デバイスを管理モードに切り替えます。

管理者モードに変更するには、システムトレイアイコンを右クリックし、 [管理者モードに切り替え] を選択して、構成済みのパスワードを入力します。

次の表は管理者モードとユーザーモードで利用できる機能を示しています。

機能

ユーザーモード

管理者モード

Parallels Client グローバルオプション

Parallels Client ファーム接続プロパティ

ローカルアプリケーションの構成

新しい Parallels Remote Application Server の追加

接続

新しい標準 RDP 接続の追加

標準 RDP 接続とフォルダーの管理

ディスプレイの設定

マウスの設定

プリンターの設定

タスクマネージャー

コントロールパネル

コマンドプロンプト

Windows エクスプローラー

設定のインポート/エクスポート

Parallels Client の代替デスクトップを使用する場合のローカルアプリケーションの構成

管理者は、リモートアプリケーションまたはリモートデスクトップを展開し、ネイティブの OS を使用してリモート接続に必要なソフトウェアを展開する目的の場合に限り、 [デスクトップを置換] オプションを有効にしてください。ただし、場合によってローカルアプリケーションが必要になることもあります。管理者は Parallels Client の代替デスクトップ内にローカルアプリケーションを表示するように構成することもできますが、その前に管理者モードに切り替える必要があります。

ローカルアプリケーションを公開するには、次の手順を実行します。

  1. ユーザーのセッションをシャドーするか、ユーザーデバイスステーションを直接使用します。
  2. Parallels Client 代替デスクトップを管理者モードに切り替えます。
  3. [ファイル] > [新しいアプリケーションを追加] をクリックします。
  4. アプリケーションの情報を入力します。
  5. 追加されたアプリケーションはアプリケーションランチャーに表示されます。
  6. 必要なすべてのアプリケーションを構成したら、ユーザー モードに戻ります。

この章の構成

Windows デスクトップの置換