スケジューラーの使用
[RD セッションホスト]
ビューの
[スケジューラー]
タブでは、スケジュールに従って各種のコマンドを実行できます。
新しいスケジューラータスクの作成または既存のスケジューラータスクの変更を行うには、次の操作を実行します。
-
RAS Console で、
[ファーム]
> <サイト> >
[RD セッションホスト]
に移動します。
-
右側のペインで、
[スケジューラー]
タブを選択します。
-
新しいタスクを作成するには、
[タスク]
>
[追加]
をクリックし、以下のオプションのいずれかを設定します。
-
サーバーを無効化
-
サーバーグループを無効化
-
サーバーを再起動
-
サーバーグループを再起動
-
サーバーを起動*
-
サーバーグループを起動*
-
サーバーをシャットダウン
-
サーバーグループをシャットダウン
*テンプレートベースのサーバーおよびサーバーグループにのみ適用されます。
[RDSH スケジュールプロパティ]
ダイアログが開きます。このダイアログは、以下で説明する 3 つのタブから構成されています。
プロパティ
[プロパティ]
タブで、以下を指定します。
-
[スケジュールを有効化]
を選択してスケジュール済みのタスクを有効にします。
-
名前と説明(オプション)指定します。
-
[利用可能]
リストで、対象のサーバーまたはサーバーグループを選択し、
[追加]
をクリックします(さらにサーバーまたはグループを追加する場合はこの操作を繰り返します)。すべてのサーバーを追加する場合は、
[すべて追加]
をクリックします。
[対象]
リストからサーバーを削除するには、
[削除]
または
[すべて削除]
をクリックします。
トリガー
[トリガー]
タブで、スケジュール済みのタスクがトリガーされる条件を指定します。
-
[日付]
、
[開始]
、
[期間]
フィールドで、開始日、時間、期間を指定します。
-
[繰り返し]
フィールドにタスクの繰り返しについて指定します。
[なし]
を選択すると、タスクは 1 回のみスケジュールの通りに実行されます。
[週の特定の曜日]
を選択する場合、週の 1 つ以上の曜日を選択します。
オプション
[オプション]
タブで、以下を実行できます。
-
スケジュール済みタスクのトリガーの前後(特定のシナリオ)に、ユーザーに対して送信されるメッセージを作成します。メッセージの作成については、このサブセクションで後述します。
-
追加オプションを指定します。オプションは、後述の通りタスクのタイプによって異なることに注意してください。
タスクが
[サーバーを無効化]
、
[サーバーグループを無効化]
、
[サーバーをシャットダウン]
、または
[サーバーグループをシャットダウン]
の場合、利用可能なオプションは
-
[無効時の処理]
です。このオプションを使用して、タスクがトリガーされた場合に、どのようなアクティブセッションが処理されるかを指定します。割り当てられたテンプレートでサーバーグループを無効にすると、グループの RD セッションホストが空になり、削除されることに注意してください。
「テンプレートに基づく RD セッションホストのメンテナンス」
を参照してください。
-
現在非アクティブの RD セッションホストにスケジュールを適用する
: このオプションは、上述のオプションで表示されるリストにアクティブなメッセージが存在する場合に限り、有効になります。オプションが有効化されている場合、現在オフラインの RD セッションホストもモニタリングされます。そのサーバーがスケジュール済みタスクの実行中にオンラインに戻ると、そのタスクも適用されます。
-
このオプションを有効にした場合、現在非アクティブの RD セッションホストにも、そのホストがオンライン状態に戻ったときにスケジュールが適用されます。このオプションが無効になっている場合(デフォルト)、そのようなサーバーにスケジュールが影響を与えることはありません。サーバーが無効化されている場合やネットワーク経由で到達できない場合(RAS Connection Broker に登録されたもの)、そのサーバーは非アクティブ(オフライン)とみなされることに注意してください。
タスクが
[サーバーを再起動]
、
[サーバーグループを再起動]
、
[サーバーをシャットダウン]
、または
[サーバーグループをシャットダウン]
の場合、利用可能なオプションは
-
[ドレインモードを有効化]
および
[指定した時間の後にサーバーを強制的に再起動]
となります。これら 2 つのオプションは組み合わせて使用できます。ドレインモードを選択した場合、次のように動作します。タスクがトリガーされると、サーバーへの新しい接続は拒否されますが、アクティブな接続は引き続き実行されます。すべてのアクティブなユーザーセッションが終了したとき、または
指定した時間の後にサーバーを強制的に再起動
の時間に到達したときのどちらか早い時点で、サーバーが再起動されます。アクティブユーザーの作業が失われることのないよう、ユーザーに対する作業を保存してログオフすることを促すメッセージを作成します(詳細は後述します)。
「RD セッションホストのドレインモードの例」
も参照してください。
-
現在非アクティブの RD セッションホストにスケジュールを適用する
: このオプションは、
[ドレインモードを有効化]
オプションが選択されている場合に有効になります。オプションが有効化されている場合、現在オフラインの RD セッションホストもモニタリングされます。そのサーバーがスケジュール済みタスクの実行中にオンラインに戻ると、そのタスクも適用されます。
タスクが
[サーバーグループを起動]
の場合、利用可能なオプションは
-
メンバーの割合
: このオプションを選択して、各プールで起動する必要のある RD セッションホストの割合を指定します。
-
開始するメンバーの数を指定
:
このオプションを選択して、各プールで起動する必要のある RD セッションホストの数を指定します。
ユーザーに送信するテキストメッセージを作成するには、
[タスク]
>
[追加]
をクリックして、以下を指定します。
-
[メッセージを有効化]
オプションを選択して、メッセージを有効化します。オプションが選択されない場合、メッセージは保存されますが、ユーザーに送信されることはありません。
[オプション]
タブのリストでチェックボックスを選択したりクリアしたりすることでも、既存のメッセージを有効化または無効化できます。
-
メッセージの件名と本文を指定します。ここで、ユーザーの画面に表示されるメッセージを設定します。
-
[メッセージを送信]
ドロップダウンリストで、メッセージの送信に指定する時間間隔を選択します。デフォルトではこれが、タスクがトリガーされる”前”の時間になります。ただし、
サーバーを再起動
と
サーバーグループを再起動
タスクの場合は、タスクが発生した”後”の時間になります(つまり、サーバーがドレインモードになります)。これは、スケジュール済みのタスクがすでに進行中でユーザーに対して異なる時間間隔で複数のメッセージを送信したい場合に活用できる有効な機能です。詳細については以下の説明を参照してください。
ユーザーに複数のメッセージを送信
[サーバーを無効化]
および
[サーバーグループを無効化]
タスクでは、スケジュール済みのタスクがトリガーされる前に限りメッセージを送信できます。それで、メッセージを作成する場合に、メッセージを送信に指定するオプションに”前”のみを選択できます。必要に応じて、2 つ以上のメッセージを作成して、異なる時間間隔で送信できます。それでユーザーはタスク実行の前に、複数回通知を受け取ります。
[サーバーを無効化]
および
[サーバーグループを無効化]
タスクでは、スケジュール済みのタスクがトリガーされる前または後にメッセージを送信できます。ドレインモードを有効化できるため、これらのタスクに”後”オプションを使用できます。これにより、場合によってはアクティブセッションの実行を維持できます。この時間中、複数のメッセージを送信して、アクティブユーザーに対し、作業を終了してセッションを閉じる必要があることをリマインドできます。”後”オプションを使用するには、
[ドレインモードを有効化]
オプションを選択する必要があります。”後”の時間間隔と
[指定した時間の後にサーバーを強制的に再起動]
の設定は、矛盾のないように構成する必要があります。たとえば、”後”の時間が経過する前に強制再起動が発生する場合、アクティブユーザーにメッセージが表示されることはありません。
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