VDI ホストの追加

RAS コンソールでリモート PC プールをセットアップするには、まず [リモート PC] タイプの VDI ホストを追加する必要があります。これは、リモート PC プールの作成と管理のために存在する特殊なタイプです。実際の VDI ホストではないので、ハイパーバイザーをインストールする必要はありません。単に既存の VDI 機能を使用してコンピュータープールを作成して管理するだけです。このタイプの VDI ホストを追加した場合も、実際の VDI ホストと同じような要領で管理できますが、いくらかの制限があります。例えば、テンプレートの作成ができませんし、その他の VDI(ハイパーバイザー)固有の機能も使用できません。

リモート PC タイプの VDI ホストを追加する手順は以下の通りです。

  1. [ファーム] / <サイト> / [VDI] に移動します。
  2. [バーチャルデスクトップホスト] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
  3. [VDI ホストの追加] ウィザードの最初のページで、[VDI ホストタイプ] ドロップダウンリストから [リモート PC} を選択します。
  4. [VDI ホストアドレス] フィールドで、リモート PC プールを管理するサーバーの FQDN または IP アドレスを指定します。これは、RAS VDI Agent がインストールされているサーバーでなければなりません。RAS Publishing Agent サーバーを使用することも可能です。RAS VDI Agent が組み込まれているからです。しかし、専用の RAS VDI Agent を実行するサーバーならどれでも構いません。
  5. UPN 形式でアカウント名を入力します(例えば administrator@domain.local)。これは、このホストに割り当てる個々のリモート PC を管理する権限を持ったドメインユーザーアカウントでなければなりません。静的 PC 割り当て(「VDI ホストの構成」を参照)を使用する場合に限り、ローカル Windows アカウントを使用することも可能ですが、いくらかの制限があります。ドメインアカウントの使用をお勧めします。
  6. アカウントのパスワードと説明(オプション)を入力します。
  7. [次へ] をクリックし、[完了] をクリックします。

ウィザードが閉じて、サーバーの [プロパティ] ダイアログが開きます。そのダイアログで、新しい VDI ホストを構成する必要があります。この時点で構成することも、後で構成することも可能です。後で構成する場合は、[バーチャルデスクトップホスト] タブでホストを右クリックし、[プロパティ] を選択します。この後でのセクションで構成手順を詳しく説明します。