概要

対象のユーザー

RAS Web Admin Console では、次のユーザーカテゴリを想定しています。

  • RAS の展開を管理する必要のある正規の管理者または限定的な管理者。
  • RAS の展開の表示や変更を行う限定的な権限のみを持つヘルプデスクのスタッフ。少なくとも、ヘルプデスクの担当者は、ユーザーセッションについての情報を表示する権限(これによりユーザーにリモートアシスタンスを提供できます)と、RAS の展開のパフォーマンスをモニタリングする権限を持つ必要があります。

Parallels RAS v17 の初期リリースでは、下記のようにヘルプデスクのシナリオを扱うことが念頭に置かれていました。

ヘルプデスクのシナリオ

ヘルプデスクのプロフェッショナルは、一般的に、エンドユーザー(従業員)によって持ち込まれる問題に対処します。このようなサポートシナリオでは、ヘルプデスクのスタッフがそのユーザーに関連する情報を迅速に見つけることができる必要があります。さらに、ヘルプデスクの担当者が、RAS インフラストラクチャの状態を簡単に評価できる必要があります。

RAS Web Admin Console を使用すると、ヘルプデスクの担当者は、次のようにユーザーについての情報を簡単に見つけて管理タスクを実行できます。

  • ユーザーが実行中のセッションがあるかどうかを確認する。
  • ユーザーセッションが実行されているサーバーを表示する。
  • ヘルプデスクの担当者は、必要に応じて、ユーザーを切断またはログオフすることや、テキストメッセージで指示を送信することができる。
  • ユーザーが開始したプロセスのリストを表示する。
  • VDI デスクトップの起動、停止、再起動など、VDI デスクトップ(ゲスト VM)の管理を実行する。

RAS Web Admin Console で入手できる Parallels RAS インフラストラクチャの状態に関する情報には以下のものがあります。

  • ゲートウェイと Publishing Agent のステータス。
  • セッション数の合計。
  • ライセンスの使用状況とライセンスステータス
  • RAS Agent のステータスを含むサーバーの状態。
  • サーバーの CPU と RAM の使用率、アクティブなセッション数、ディスクパフォーマンス。
  • VDI ホストの場合、実行中のゲスト VM の数、その状態と割り当て情報。

ヘルプデスク関連タスクを実行するには、RAS Web Admin Console のインストールおよび使用方法を参照してください。