ゲスト VM の管理Parallels RAS VDI の使用時には、テンプレートベースおよび非テンプレートベースの 2 つの基本的なゲスト VM のタイプを利用できます。このトピックは、両方のゲスト VM タイプの管理タスクについて説明します。タスクが特定のゲスト VM タイプに当てはまる場合はそれを明記します。 ゲスト VM リストの表示 RAS テンプレートから作成されたゲスト VM のリストを表示するには、[ファーム] / <サイト> / [VDI] / [RAS テンプレート] を選択し、テンプレートを選択し、[タスク] > [ゲスト VM を表示] をクリックします。[テンプレートゲスト VM のリスト] ダイアログが開きます。 [テンプレートゲスト VM のリスト] ダイアログで [タスク] メニューを利用すると、次のアクションを実行できます。
非テンプレートベースのゲスト VM のリストを表示するには、[ファーム] / <サイト> / [VDI] / [デスクトップ] を選択します。実際、[デスクトップ] タブのリストには、この RAS ファームで利用できるすべてのデスクトップが含まれます。ゲスト VM(テンプレートベースおよび非テンプレートベース)、プールからのゲスト VM(RAS またはネイティブ)、およびプールベースのリモート PC が含まれます。したがって、[デスクトップ] タブは、1 か所ですべてのデスクトップを確認できる場所です。ここでは、デスクトップの電源操作(本セクションの後半で説明します)や他の標準的なゲスト VM のタスクを実行できます。 サイトのデフォルト値 RAS テンプレートから作成されたゲスト VM はテンプレートの設定を継承します。設定を表示するには、ゲスト VM がどのテンプレートをベースとしているかをメモしてから、そのテンプレートのプロパティを表示します。具体的には、[設定] と [セキュリティ] のタブを確認します。詳細については、「サイトのデフォルト値」を参照してください。テンプレートレベルでデフォルトの継承を切り替えることができますので注意してください。 非テンプレートベースのゲスト VM には固有の設定があります。一部(具体的には設定とセキュリティです)はサイトのデフォルト値から継承されます。非テンプレートベースの VM の設定を確認するには、[ファーム] / <サイト> / [VDI] / [デスクトップ] に移動します。テンプレートに属していないゲスト VM は、[RAS テンプレート] 列の値が空白になります。テンプレートを右クリックし、[プロパティ] を選択します(テンプレートベースのゲスト VM にはこのメニューオプションがありませんので注意してください)。 ゲスト VM の電源操作の実行 ゲスト VM で電源操作(起動、停止、サスペンド、リセット)を実行するには、[VDI] / [デスクトップ] のタブを開き、ゲスト VM を選択してから、[タスク] をクリックして、実行する操作を選択します(起動と停止の操作は、上部にある該当のアイコンをクリックします)。 以下の要件とルール/例外が適用されますので注意してください。
RAS Guest Agent のステータスの確認 ゲスト VM には RAS Guest Agent をインストールする必要があり、Agent は Parallels RAS のバージョンと適合している必要があります。RAS テンプレートからゲスト VM を作成すると、RAS Guest Agent がデフォルトでインストールされます。ネイティブのハイパーバイザーツールを使用してゲスト VM が作成されている場合は、Agent がインストールされていない可能性があります。この場合、ゲスト VM はリモートデスクトップに対してのみサービスを提供します。サーバーアプリケーションやドキュメントに対するサービスを有効にするには、Agent をご自身でインストールする必要があります。 注: RD セッションホストテンプレートに基づくゲスト VM には、RAS RD セッションホスト Agent もインストールされている必要があります。ここで説明されている機能は、このエージェントがインストールされているかどうかを確認しません。必要な場合は、テンプレート自体で [タスク] > [Agent をチェック] を使用できます。 RAS Guest Agent がゲスト VM にインストールされているかどうか、そしてそれが最新であるかどうかをチェックするには、次の操作を実行します。
ゲスト VM の削除 テンプレートベースのゲスト VM を削除するには、該当の VM を選択してから [タスク] > [削除] をクリックします。 重要: ゲスト VM は必ず RAS コンソールから削除する必要があります。ハイパーバイザーのネイティブクライアントやウェブインターフェイスを使用してゲスト VM を削除しようとしないでください。実行すると、VM だけでなく、親 RAS テンプレートも削除される可能性があります(その結果、このテンプレートからリンク済みの複製として作成された他のすべてのゲスト VM も無効になります)。これは、一部のネイティブのハイパーバイザークライアントがリンク済みの複製をスタンドアロン VM として扱うためです。Parallels RAS は、リンク済みの複製をスタンドアロン VM ではなく、複製として処理します。 準備に失敗したゲスト VM の管理 準備段階でテンプレートベースのゲスト VM に問題が発生した場合、その VM はサーバーに残りますが、使用することはできません。[ゲスト VM 状態] 列の”作成に失敗”という値により、このような VM を特定できます。このような VM は、修正されない限り、サイトのデフォルト値に指定した時間が経過した後に、自動的に削除されます。サイトのデフォルト値を確認するには、次の操作を実行します。
ゲスト VM の再作成 テンプレートベースのゲスト VM に何かが発生し、使用不能になった場合、削除して新しいゲスト VM を作成する必要はありません。代わりに、名前と MAC アドレスはそのままで再作成することができます(VM が DHCP サーバーから同じ IP アドレスを取得することを保証するため)。このように、故障したゲスト VM に依存することがありますが、他のどのサイト設定も影響を受けません。ゲスト VM を再作成するもう 1 つの理由は、(再作成コマンドを実行せずにメンテナンスを終了するときに)RAS テンプレートに加えられた変更を適用するためです。MAC アドレスの保持は、ESXi、vCenter、Hyper-v、Hyper-v Failover Cluster でのみサポートされていることに注意してください。 注: ゲスト VM が RD セッションホストテンプレートから作成され、すでに RD セッションホストグループに割り当てられている場合は、再作成できません。 ゲスト VM を 1 つ以上作成するには、次の操作を実行します。
ゲスト VM: を再作成するとき、システムは次のように動作します。
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