Turbo.net アプリケーションを公開
Turbo(Turbo.net)は、インストール不要で Windows デスクトップで動作するウェブベースのコンテナープラットフォームです。Parallels RAS を使用すると、Turbo.net がホストするアプリケーションを公開し、RD セッションホストがホストする通常のアプリケーションと同じように Parallels RAS ユーザーがそれらを使用できるようにすることができます。
コンテナーベースのアプリケーションを公開する機能により、Parallels RAS 管理者は TtV(タイムトゥバリュー)を大幅に短縮し、投資と開発リソースを最小化できます。Turbo が提供するソリューションの統合では、次のメリットが即座に得られます。
- 以下を含む数百のアプリケーションのオンラインアプリケーションリポジトリに瞬時にアクセスできます。
- ほとんどの Web ブラウザー(Chrome、Firefox、Opera、など)。
- ほとんどのアプリケーションランタイム(JRE その他)。
- ほとんどのアドオン(Flash、など)。
- LibreOffice、VLC Player、などのオープンソースアプリケーション。
- WinSCP、Putty などの管理ツール。
- プラットフォームやバージョンを問わず(Windows 7 から Windows Server 2016 まですべてサポート)、すべてのエンドポイントに、任意の可能な組み合わせ(特定のバージョンの Google Chrome と、特定の Java ランタイムと Flash など)でこれらすべてのアプリケーションを瞬時にプロビジョニング。
Turbo の詳細については、http://www.turbo.net をご覧ください
Turbo リポジトリのライセンスとサポート
- Parallels RAS は、無料エディションの Turbo.net を使用しているため、サブスクリプションは不要です。
- Parallels RAS は、パブリック Turbo.net リポジトリからのみアプリケーションの公開をサポートします。この文書の作成時点では、プライベートリポジトリはサポートされていません。
Parallels RAS での Turbo.net サポートの有効化または無効化
Turbo.net からアプリケーションを公開する前に、以下のように Parallels RAS でこの機能を有効にする必要があります。
- Parallels RAS Console で、[管理] カテゴリーを選択して、右ペインの [機能] タブをクリックします。
- [Turbo.net アプリケーション公開の有効化] オプションを選択します。これにより、ファームで Turbo.net 機能が有効になり、すべての RD セッションホストに Turbo ランタイムがインストールされ、コンテナーベースのアプリケーションをダウンロードして実行できるようになります。
後で([Turbo.net アプリケーション公開の有効化] オプションをクリアして)Parallels RAS で Turbo.net のサポートを無効にすることにした場合、この操作により Turbo ランタイムが、インストールされている各 RD セッションホストからアンインストールされるというメッセージボックスが表示されます。後で再び Turbo.net のサポートを有効にした場合は、ランタイムが再インストールされます。すでにアプリケーションを Turbo.net から公開している場合は、メッセージボックスでアプリケーションの処理方法も尋ねられます。次のオプションを利用できます。
- 無効: 公開済みのすべての Turbo.net アプリケーションを無効にします。
- [削除]: 公開済みのすべての Turbo.net アプリケーションを Parallels RAS から削除します。後で Turbo.net のサポートを有効にした場合、これらのアプリケーションは再度公開する必要があります。
- [変更しないままにする]: アプリケーションは Parallels RAS でアクティブなアプリケーションとして残りますが、エンドユーザーは利用できません。後で Turbo.net のサポートを有効にした場合、アプリケーションは通常どおりに機能し続けます。
Turbo.net からの公開
Turbo.net アプリケーションを公開するには、次の操作を実行します。
- Parallels RAS Console で [公開] カテゴリーを選択します。
- 右ペインの下部にある [+] 追加アイコンをクリックします。公開ウィザードが開きます。
- [アイテムタイプの選択] ページで、[Turbo.net アプリケーション] オプションを選択します。オプションが無効の場合(グレイアウトされている場合)、Parallels RAS ファームで Turbo.net のサポートが無効になっていることを意味します。有効にする方法の詳細については、上記を参照してください。
- [次へ] をクリックします。
- [Turbo.net リポジトリを構成する] ページで、公開するアプリケーションを指定します。次のオプションから選択します。
- アプリケーションのカテゴリーリストで希望するカテゴリーをダブルクリックし、中に含まれているアプリを表示します。アプリケーションを選択し、[次へ] をクリックします。
- ドロップダウンリスト(右側)を展開し、いずれかの既存のアプリケーションを選択します。探しているアプリがリストにない場合、同じフィールドに検索条件を入力して Enter を押します。検索文字列には、完全なまたは部分的なアプリケーション名、公開者名、またはアプリの説明の一部になり得るその他の任意のものが使用できます。検索条件に適合するアプリケーションがリストに表示され、そこから必要なアプリケーションを選択できます。
- アプリケーションを選択した後、[次へ] をクリックします。
- [アプリケーション] ページで、次のオプションを指定します。
- [名前]: Parallels RAS でアプリケーションが一覧表示される名前。
- [説明]: オプションの説明。
- 実行: アプリケーションウィンドウの状態(通常のウィンドウ、最小化、最大化)を選択します。
- [ユーザーがログオンすると自動的に起動]: ユーザーが Parallels RAS にログオンしたらすぐにアプリケーションを起動する場合は、このオプションを選択します。このオプションは、デスクトップバージョンの Parallels Client でのみ機能します。
- アイコン変更: 別のアプリケーションアイコンを指定します(オプション)。
- サーバー: このアプリケーションが公開される各 RD セッションホストに個々に [ターゲット]、[開始]、[パラメーター] 設定を指定できます。ドロップダウンリストから RD セッションホストを選択してから、以下の設定を指定します。
- ターゲット: アプリケーションの実行ファイルのパスとファイル名を指定します。通常、Turbo.net アプリケーションでは変更しないでください。
- スタート: [ターゲット] フィールドの値が有効である場合、[スタート] フィールドは自動的に入力されます。必要に応じて、独自のパスを指定できます。
- パラメーター: アプリケーションが起動パラメーターを受け付ける場合、パラメーターをこのフィールドで指定できます。
- [完了] をクリックして Turbo.net アプリケーションを公開します。他のどの公開済みリソースとも同じように、アプリケーションが [公開] カテゴリーの [公開済みのリソース] ツリーに表示されます。
Turbo.net アプリケーションが公開される RD セッションホストの指定
Turbo.net アプリケーションを公開した後、公開に使用する RD セッションホストを指定できます。次にその仕組みを説明します。アプリケーションコンテナーはパブリック Turbo.net リポジトリに存在します。Parallels RAS でコンテナー化済みの Turbo.net アプリケーションを最初に公開するとき、RD セッションホストに実際にはダウンロードしません。しかし、最初のユーザーが Parallels Client で新しく公開された Turbo.net アプリケーションを起動しようとするとすぐ、アプリケーションコンテナーが RD セッションホストにダウンロードされ、そこでアプリケーションが起動されます。その後、ユーザーは他の公開されたアプリケーションと同じようにそのアプリケーションにアクセスできます。
アプリケーションが公開される 1 つ、または複数の RD セッションホストを指定するには、アプリケーションを [公開済みのリソース] ツリーで選択し、[公開元] タブを選択してから、次のオプションのいずれかを選択します。
- サイト内の全サーバー: アプリケーションは、利用可能なすべての RD セッションホストから公開されます。
- サーバーグループ: このオプションでは、アプリケーションが公開されるサーバーグループを指定できます。
- 個々のサーバー: 1 つ、または複数の個々のサーバーを指定するには、このオプションを選択します。
Turbo.net アプリケーションが Parallels Client で起動する方法
ユーザーが Parallels Client で Turbo.net アプリケーションを起動するとき、リクエストを処理する RD セッションホストはアプリケーションを起動しようとします。このサーバーでこの特定のアプリケーションを初めて起動する場合、サーバーは最初に Turbo.net からアプリケーションコンテナーをダウンロードします。このような場合、RD セッションホストがアプリケーションを準備している間、進行状況のインジケーターがあるメッセージボックスが Parallels Client ユーザーに表示されます。アプリケーションがサーバーで実行されると、そのウィンドウが表示され、ユーザーは使用を開始できます。進行状況のインジケーターボックス以外に、Parallels Client ユーザーには、公開されたアプリケーションが通常のアプリケーションか Turbo.net アプリケーションを区別する方法はありません。
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